ドライブシャフトブーツを交換する

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 ドライブシャフトのブールはゴム製であるため、経年劣化により亀裂が入ったりして、 中のグリスが漏れてしまうことがあります。  ビートの場合は、特に右側がドライブシャフトの角度がきつくなるために、 左よりも破れやすくなります。

 それ以外に長年酷使していると、中のグリスが劣化してくるので、 定期的に交換した方がよいパーツです。

商品名個数定価
ブーツセット,インボード(44017-SN4-003) 2 @4,780円
ブーツセット,アウトボード(42018-ST6-J01) 2 @4,780円

 まず作業を始める前に、グリースが飛び散ったりして回りが汚れる可能性があるので、 古新聞を引いたりしておきましょう。

 インボード ジョイント側(ミッションに近い方)のブーツについているブーツ バンドを外して、 ブーツを下にさげます。
ブーツの中はグリースで満たされているので、少しかき出しておくと後の作業がやりやすくなります。

 インボード ジョイントの内側に、ドライブ シャフトが抜けないようにするための スナップ リングが溝に入っている(青矢印のところ)ので、これを外します。

 これでドライブ シャフトが抜けるのですが、抜く前にインボード ジョイントとドライブ シャフトの向きを合わせるために、合わせマークをつけておきましょう。

インボード ジョイントが抜けたら、中にある古いグリスをふき取ります。 このときパーツクリーナーなどは使用しないで、ウエスで拭き取るだけにしておきましょう。

 ドライブ シャフトの先にサークリップがはまっているので、 スナップリングプライヤーなどで取り外します。

 ベアリングを外すのですが、手では抜けないので、 ベアリング プーラーを使って引き抜きます。
引き抜く前に、ドライブ シャフトとベアリング レースに合わせマークをつけておきましょう。

 ベアリング プーラーは、スチール ボールに力がかからないように、 ベアリング レースに引っ掛けるようにしましょう。

※サービスマニュアルでは、スチール ボールとベアリンク ケージを先に外すように書いていますが、 どうやってもベアリンク ケージがベアリング レースから抜けないので、 まるごとドライブ シャフトから抜いています。

 あとは、傷つけないようにベアリンク ケージからスチール ボールを取り外し、 全てのパーツについている古いグリスを拭き取っていきます。

 続いてアウトボード ジョイント側(タイヤに近い方)のブーツですが、 こちらはブールを外すだけで、アウトボード ジョイント自体は分解しません。
なので、外したブーツをドライブ シャフトを通して、 インボード ジョイント側から抜きます。 どうせ交換するので、切ってしまってもよいです。

 全てのパーツがきれいになったところで、 逆の手順で組み上げていきます。

 アウトボード ジョイントは分解しないので、 ブーツの取り付けはアウトボード ジョイント側からやります。

 グリスの充填は、スチール ボールの隙間にもきちんと行き渡るようにしておきます。

 最後にロッキング クリップでブーツを固定するのですが、 ブーツ内から余分な空気を抜いてからクリップを取り付けます。